良質な精子をつくる(精巣の熱交換・感染症・不妊)

良質な精子をつくる(精巣の熱交換・感染症・不妊)

不妊治療(原因や治療法)

良質な精子をつくるには?

良質な精子をつくるには高温や圧迫に注意する必要があります。精巣の温度が上がると奇形精子が増え、精子数が減るので不妊になりやすくなります。また精子をつくる力を低下させる感染症に注意が必要です。
高温・圧迫・感染症に注意

精巣の温度が上がると不妊になりやすい

精子が高温に弱いことはよく知られています。精巣の温度が上がると奇形精子が増え、精子数が減るので不妊になりやすいのです。人間の精巣は体の外にぶら下がっており、挙睾筋によって腹壁につながっています。
寒いと挙睾筋が収縮して、精巣は腹壁に引き寄せられて温められます。暑いと挙睾筋がゆるんで精巣は垂れ下がり、体壁から離れをとともに陰嚢のしわが伸びて表面積が広がり、熟を放散して温度の上昇を防ぎます。

精巣入り口での熱交換について

また、精巣に入る血液と出る血液による熱交換というしくみがあります。下図のように、精巣から出る静脈は陰嚢の付け根のあたりで蔓のように曲がりくねっていて、精巣に入る動脈と絡み合っています。
精巣から出る静脈血の温度は33℃くらいですが、ここで動脈と絡み合いながら動脈血の熟を受け取り、37℃まで上がって腹腔に戻ります。熱を渡した動脈血は、33℃に下がって精巣へと入ります。このように、二重三重のしくみによって精巣の温度は、体温より4~5度低く保たれています。
精巣入り口での熱交換図解

良質な精子を保つための注意点

アメリカのR・J・レヴァイン博士らの調査報告(1988年)によると、夏、日中の最高気温が32~33℃になるアメリカ南部では男性の総精子数が平均14.5%減少し、運動精子数も16.5%減少するといいます。
タイミング妊娠を計画したなら、長風呂は精巣の温度を上昇させるので禁物です。下着も、ブリーフなど精巣をからだに押しつけるタイプのものは避けましょう。トランクス型をおすすめします。

感染症に注意

精巣炎
大人になってから、おたふく風邪流行性耳下膜炎)にかかると、5人に1人くらいの割合で精巣炎が起こりますハ 両側の精巣が侵されると無精子症になり、子どもをつくることが困難になります。
また、マラリア結核ブルセラ症などにかかると栄養やホルモンが不足して精子は生成の途中で死んでしまいます、その結果、精子数が減って一時的に不妊となります。

精巣炎

おたふく風邪流行性耳下膜炎)発症の約1週間後に精巣の腫れと疼痛の症状が現れます。通常は片側だけですが、両側の精巣の場合は不妊の原因となります。

マラリア

マラリア原虫による感染症です。赤血球の中で増殖し、赤血球を破壊します。

ブルセラ症

皮膚の小さな傷口からブルセラ菌が侵入したり、処理が不十分なミルクやチーズを摂取することで感染します。症状は熟、発汗、全身倦怠感などです。

スポンサードリンク

ページの先頭へ