月経周期と妊娠(ホルモン分泌と月経周期)

不妊治療(原因や治療法)

月経周期と妊娠

月経周期は卵胞期排卵黄体期月経から成っています。卵胞期の終わりに排卵が起こり、黄体期に入ります。そして黄体期が終わると月経がはじまるというサイクルが繰り返されています。

月経周期中の卵巣内でのプロセス図解

月経1日目から排卵~着床まで

卵胞期(卵胞が発育する時期)

卵胞期は卵巣中の卵胞が発育する時期です。この時期、卵胞刺激ホルモンが主体になり、ここに黄体形成ホルモン、卵巣から分泌される卵胞ホルモンとが協力して二次卵胞は大きく育ち、卵巣内部へと沈んでいきます。次に卵胞刺激ホルモンの刺激を受けて、卵胞内部に隙間ができて(三次卵胞)、やがて卵巣表面へと浮上していきます。浮上したものをグラーフ氏卵胞といいます。
発育中の卵胞は卵胞ホルモンを分泌します。月経周期の12日ころ、血液中の卵胞ホルモン濃度が最高に達し、以下のことが起こります。

①脳の視床下部にある性中枢を刺激する。動物では発情が起こる(人間でははっきり現れず、性交渉の頻度が増す程度)。
黄体形成ホルモン放出中枢を刺激し、24~48時間後に脳下垂体から黄体形成ホルモンが大量放出される。これをLHホルモンサージといい、約15時間つづく。
③頚管粘液の分泌が増え、子宮頚管が緩むため粘液の一部が腟のほうへ流出する。

排卵(成長した卵子が受精の為に飛び出す)

LHサージがはじまると、グラーフ氏卵胞の1つ(主席卵胞といいます)が黄体形成ホルモンの刺激を受けて発育速度を速めます。卵胞の壁はもろくなり、ついに卵胞の先端が破れ中から卵子が出てきます。これが排卵です。排卵はLHサージがはじまってから平均32時間後に起こります。LHサージのピークから計算すると、約15~24時間後に排卵することになります。

黄体期(着床の準備期間)

月経周期グラフ排卵した卵胞の内部に残った細胞は、大きくなって黄色の塊になります。これを黄体といいます。黄体は月経周期の20日ごろに最大となり(直径約20ミリメートル)、次の月経がはじまる前に消失します。黄体期はほぼ正確に14日間で一定しています。なので、月経周期の個人差には黄体期は関係なく、卵胞期の長さの違いが影響していることがわかります。
黄体から分泌される黄体ホルモンは、卵胞ホルモンとともに卵管や子宮の内膜を刺激して、受精卵を育てるための栄養液を分泌させます。また着床しやすいように子宮粘膜を厚くして、体温を上昇させます。
妊娠しなければ、黄体は14日後に退化して黄体ホルモンは減少します。その結果、それまでに厚く発育していた子宮内膜がはがれ落ちます。これが、月経です。妊娠すると黄体は退行せず黄体ホルモンを分泌しつづけるので、月経は起こりません。黄体ホルモンは、妊娠を維持する働きをするため、妊娠維持ホルモンとも呼ばれます。

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