人工授精の方法と確率

不妊治療(原因や治療法)

人工授精について

性交渉をしなくても自然妊娠より妊娠しやすい方法のひとつに人工授精があります。人工授精の方法と確率や副作用、受精後の生活のポイント等について紹介していきます。
人工授精の特徴

人工授精の方法

人工受精とは、基礎体温や超音波検査の結果などから排卵時期を予測し、その時期をねらって、採取した精子を子宮内に人工的に注入するという方法です。卵子と精子の受精や、受精卵の着床は体内で自然に行われるので、自然妊娠とほとんど変わりありません。
自然妊娠と違うのは、性交渉をしない、注入する精液が事前に洗浄・濃縮されている、という2点です。

人工授精の方法図

人工授精の妊娠確率と副作用

そうはいっても、現在のところ人工授精による妊娠確率は10%前後と、そう高いものではありません。また、回数を重ねているうちにだんだん妊娠しにくくなるという「副作用」が現れるケースもあります。
この原因には、頻繁な子宮操作による卵管水腫、または抗精子抗体の発生などがあげられます。とくに抗精子抗体は、人工授精を10回以上行っている人の3~10%に発生しているというデータもあります。過度に期待せず、10回を1つの目安として望んでください。

人工授精後の生活ポイント

基礎体温グラフについて人工授精をしたあとは、過激な運動以外なら普通に生活してかまいません。もちろん入浴も大丈夫です。少量の出血がある場合も、すぐに止まるので心配ありません。ただし、出血が多い場合や発熱、下腹部の痛みなどが続く場合には、医師に連絡して指示を受けたほうがよいでしょう。そして、人工授精を受けたあとも、いままでと変わらず、毎朝基礎体温をつけましょう。高温期が三週間以上続いたら、めでたく妊娠、そうでない場合には残念ながら失敗、ということになります。失敗してしまった場合には、なにが原因だったのかを詳しく調べながら、また次回にチャレンジすることになります。
人工授精のスケジュール

①排卵日を予測する

基礎体温やホルモン検査、超音波検査などから排卵日を予測し、その前日か当日に人工授精を行います。排卵日までの間に、排卵誘発剤などで卵胞の状態を整えておくこともあります。

②前日の夜はリラックスする

緊張して眠れない場合は、少量のお酒を飲んだり、睡眠薬、精神安定剤などを服用してもかまいません。できるだけリラックスして、睡眠不足などないよう、体調を整えておきましょう。

③当日の朝、精子を採取

精子は、4~5日禁欲したあと、当日の朝マスターベーションで採取します。本来は病院で採取するのが望ましいのですが、2時間以内に持ち込めるようなら自宅で採取しても構いません。その際は、精子は人肌で温めて運びましょう。

④病院で精子を渡す

採取した精子は、洗浄・濃縮してから使用されます。この間、約1時間程度かかるので、女性は支度をして待ちます。

⑤いよいよ人工授精

精子の準備ができたらいよいよ注入です。内診台の上に座り、授精用注入器を用いて精子を子宮内に注入します。痛みはほとんどなく、注入自体は一分ほどで終わります。

⑥人工授精の後は

歩いてすぐに帰宅してもかまいません。ただし、病院によっては20~30分ほど休んでいくよう指示される場合もあります。なお、帰りには感染予防のための抗生物質が処方されます。

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